ヒアルロン酸とは?
もともとヒアルロン酸は皮フの下の真皮内にある「ムコ多糖類」といわれる物質で、化粧品や入浴剤に広く使用されています。ヒアルロン酸は水分を保持する作用があり、成人のヒアルロン酸の量は赤ちゃんの1/20まで減少し、肌の潤いや弾力がなくなる原因と言われています。
化学的に合成されたヒアルロン酸を、シワや皮膚の陥凹に注入することにより盛り上がらせて改善させます。時間とともに分解され吸収・排泄されるため、一時的な外見の改善をはかる治療法です。
コラーゲンに比べてアレルギー反応をおこす可能性が極めて少ない(約0.1%)ので アレルギーテストを行う必要はありません。
注入可能な場所
- しわ全般
- 眉間の縦じわ
- 法令線
- 前額横じわ
- 目尻の笑いじわ
- 口元のしわ
- 鼻を高くする(特に鼻根部)→いわゆるプチ整形
- 唇を厚くする
- アゴを前に出す
- ホホのくぼみを修正する
- バストを大きくする
などに使用されています。
ただ眉間の縦皺や前額の横皺、目尻の笑い皺は顔の表情筋によるものなので
ボツリヌス菌BTXA(いわゆるボトックス)の方が適切な場合もあります。
効果および持続期間は?
注入した直後から効果が現れます。注入したヒアルロン酸は少しずつ吸収され、平均的には 効果は半年~1年くらい持続します。効果がなくなってきてしわが目立ちはじめたころに、再注入可能です。
ヒアルロン酸の種類
当院ではNeuramisをメインに使用しております。
Neuramisには
- Neuramis MESO
- Neuramis lidocaine
- Neuramis deep
- Neuramis deep lidocaine
- Neuramis VOLUME
の5種類あり、しわの部位により 使い分けをおこなっています。ヒアルロン酸はゲル状で粒子のサイズが 大きいほど吸収のスピードは遅いと言われています。
費用(消費税別)
最低料金が20,000円ですが、費用の目安は0.1ccあたり10,000円となっております。しわの長さ、深さにより注入する量は違ってきますが、眉間の縦じわなら0.1ccくらい、法令線なら0.2~0.4ccくらいを目安と考えてください。
副作用
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- 注入部位の凸凹
- 内出血
- アレルギー(極めてまれ)→当院でアレルギーを経験したことはありません。
- 皮膚壊死
- 失明
注入後に現れる諸症状
術後の腫れはほとんどありません。翌日からまったく違和感なくすごせるようです。
ただまれに内出血がおきたり、注入部位に多少の痛みや違和感がでる可能性もあります。
注入してはいけない人
ヒアルロン酸注入の禁忌事項は特に報告されていませんが、以下の人は見合わせた方がよいかもしれません。
- 妊娠の可能性がある人、母乳で授乳中の人
- 注入する周辺が化膿している人
- ケロイド体質の人
- 他の注入剤が注入部位に残っている人
- ヒアルロン酸アレルギーの既往のある人