人間の食欲は視床下部(腹内側核、外側視床下野、傍室核)で調整されています。
サノレックスはマジンドールという成分の内服薬で、中枢性に食欲を抑制する作用があります。サノレックスを内服すると空腹感がなくなり食欲を抑制して、ダイエットが可能になります。
もちろん食欲を抑制する度合は個人差があるためすべての人がダイエットに成功するわけではなく、減量を助ける薬だと考えてください。他の作用として体の消費エネルギーを促進したり、代謝をよくすることで体重を減らします。肥満症そのものを治すことはできません。
組成・性状
- 品名:サノレックス錠 0.5mg
- 成分・含量:1錠中マジンドール0.5mg
- 添加物:ステアリン酸マグネシウム、ポビドン、トウモロコシデンプン、乳糖
内服期間
基本的には3カ月と考えてください。その後は医師と相談しながらの処方となります。
1ヶ月内服して効果が見られない場合は中止した方がよいかもしれません。
副作用
よくある副作用として | 開始した当初は、 |
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禁忌
- 本剤の成分に対して過敏症の既往のある患者
- 緑内障を患っている人 [眼内圧が上昇するおそれがある。]
- 重症の心障害のある患者 [症状が悪化するおそれがある。]
- 重症の膵障害のある患者 [インスリン分泌抑制作用を有する。]
- 重症高血圧症の患者 [カテコラミンの昇圧作用を増強する。]
- 脳血管障害のある患者 [症状が悪化するおそれがある。]
- 不安・抑うつ・異常興奮状態の患者および統合失調症などの精神障害のある患者 [症状が悪化するおそれがある。]
- 薬物・アルコール乱用歴のある患者 [このような患者では一般に依存性、乱用が起こりやすいと考えられる。]
- MAO阻害剤投与中または投与中止後2週間以内の患者
- 妊婦または妊娠している可能性のある婦人および授乳中の人
- 小児
費用(消費税込)
1錠あたり1,080円。場合によっては血液検査(5,400円)が必要になる場合もあります。
用法
- 成人の場合0.5mg(1錠)を1日1回昼食前に経口投与
- 1日最高投与量は1.5mg(3錠)までを2~3回にわけて食前に投与するが、できる限り最小量にとどめる。
Faq よくある質問
サノレックスは化学構造上アンフェタミン誘導体に属し、アンフェタミンは
身体依存の副作用があります。そのためサノレックスも身体依存の可能性があります。
医師の指導をきっちりと守って利用してください
サノレックスの本来の適応は食事療法および運動療法の効果が不十分な高度肥満患者においての補助療法と考えられています。1ヶ月以内に効果がみられない場合は投与を中止したほうがよいです。
※高度肥満症とは? 肥満度が+70%以上またはBMIが35以上
サノレックスの投与期間は1回14日分までが限度とされています。投与期間はできる限り短期間としますが、その後は医師と相談しながら3ヶ月を限度とします。サノレックスの薬理学的特性はアンフェタミンと類似しており、動物(サル)での静脈内薬物自己摂取試験において摂取頻度の増加が見られ、精神依存の形成が認められる医薬品なのです。
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